きれいな夜景をつくるおしごと~確認がとれないと帰れない~

B2Cの広告系web制作をやってから、B2BのMAとかやる仕事についた。

事故物件が発生する瞬間

おいたんは趣味?で10年くらい単身者向けのマンション経営(20室くらいあったはず)をしてるんだけど、初の「居室内で人が死ぬ」という…事件が発生しました……

おいたん「”すごく調子悪い様子で帰って、次の日出勤してこなかったから”って連絡があって、マスターキーで開けたら、死んでたって……」

『あ…あらあ…でもすぐ見つけてもらって良かったわねぇ…』

おいたん「前に踏み込んだ時は大丈夫だったのに…」

*別の住民で、無断欠勤が数日続いている人の部屋を開けた時は無事だった。

「不謹慎だけど…勘弁してよーーー…5年間告知義務あり、次の募集の時は家賃-30%だってー…」

独身の男性で、事件性はなく、静かに・唐突に、その人は部屋で亡くなっていたそうです。

 

防犯カメラを巻き戻していくと、●日の●時●分、不動産屋さんのロゴの入ったバンが駐車場に止まり、まだ若そうな男性の不動産会社社員と、それよりほんの少し年上の男性(恐らく部屋の住人の同僚もしくは人事担当者)がきて

ドアからも外(窓)からの声かけにも応答がなく

近所の警察から警察の人に立ち会ってもらって開錠したところ

亡くなっている事がわかり(とはいえこの時点ではまだ医師の死亡診断が無い)

救急車が呼ばれる (不動産屋さんはこのあたりでおいたんに電話連絡)

運び出されて病院に…

 

音声は無いものの、防犯カメラはなかなか高解像度な感じで流れを記録していました。

 

おいたん「これをさらに●時間巻き戻すと、この人が最後に生きて歩いてた映像があるんやな。」

『う、うん…(あんまり見たくない…)』

「でもそれは見んでおこか…」

『うん…』

おいたん「ご家族が見たいていうたらあれやから記録はしとくけど、俺らが遊びで見ていいもんやないからなぁ…」

 

今思うと、おいたんもほんとは救急車の流れとかも見たくはなかった(一人で見るのがしんどかった)から付き合わされたのかもしれない感はあるけれども、「最後の姿」は見ないで済んで内心ほっとしました。

ご家族に連絡はついたものの、家財などはすべて処分してすぐ退去として欲しいとのことで、次の週には空き室となりました。すぐに会社の人が確認しにきてくれたからこその迅速な処理…「人事総務がちゃんとしてる会社って素晴らしいな…!」って変なとこに感心しました。

 

「BEYOND」で、左右2つに分かたれた世界で、「美しくきらめいている世界」が死で、「混沌とした世界」が生だったっていうのを見て納得したし(そりゃそうだよね…)亡くなった人にとっては、良い世界への旅立ちだった…と、

 

 

追記
その後、その部屋はおいたんの会社の新婚さんが格安で住むことになった。 そういうの気にならないカップルらしい……