きれいな夜景をつくるおしごと~確認がとれないと帰れない~

若い開発とかを構って遊ぶ会社員です。10才下の上長から「黙れババァ」って言われて何かが目覚めた。

なろう!webライター ~ねほりんぱほりん「こたつ記事ライター」を見て~

ウッ……テレビを見ていたら……過去のトラウマが…
私も文筆業の夢破れて、一時「いかがでしたか?」を量産している一人でした…

「私も悪を糾弾する側の記事を書きたいと思っていた」っていう発言が、なんかこう、悪に堕ちてしまった感があってエモい。

 

「基本ねつ造」「罪悪感はない」ネットにあふれる“コピペ記事”を書いている”こたつ記事ライター”の闇 #ねほりんぱほりん - Togetter


自分は2年くらいやって(副業として。昔仕事が暇すぎたときにやってた。去年も頼まれて一回だけやったけど、やっぱもうやりたくないと思った……) 結局なんだかんだ50本くらい書いたんで、それだけの量のクソが私の力でネット上に解き放たれてしまったことになります。すまんやで……


私がやってて思ったことは、エンジニアで良く言われる「原典をあたろう」
これは正しかったのだな…と……

 

流れ

  1. ネット見て適当に3社くらいに応募
  2. 2社採用、書類選考後に実技試験(当然無償で一本書かされる)がある(書類選考は多分そんなにハードル高くない)
  3. 実技試験が結構だるい。私が採用された時の試験は
    ・〇〇の方法を○字の記事で書きなさい
    でした。
    ぐぐってみるとわかるけど、方法は二種類あって、それぞれ一長一短があります。それも含めて複数の記事を再構成しないと、字数の目標を達する事が難しい。コピペチェックするので、字数を稼ぐためにwikipediaとかコピーすると即退場になりそう。
    ※web記事のコピーについては、いろんなツールで判定できるんでやったら即死です。
  4. 本採用!

 仕組み

ライター?には2種が存在していました。

構成作家 (より社員に近い立場の人。ワードの組み合わせや、参考にすべき記事や書籍を指定して、全体の構成を作る)

・ライター(主に在宅)が居て、私が採用されたのはライター(多分在宅だと最初は一括してライターになるんじゃないかな…)

 納品ステータスはかなり厳密に管理されて、時間内に納品(提出)できないと即効別のライターに割り振られます。画像盗用とコピペは発覚即一発退場。

 

メディアによってお題が違うし、単価が違います。 記事は大枠で、「20代 転職 女性 IT系」「40代 婚活 男性 東北」みたいな単語複数から生成されます(SEOっぽい)
構成の時点で 大見出し 中見出し 小見出し 結論 までが確定していて、各セクションで参考記事や参考書籍が指定されています(大体複数)。需要の高いメディアには割増がついたりします。

 特にアツいのが単なる商品紹介ではなくて、「転職」「婚活」「妊活」ジャンルです。 「転職」「婚活」は細かく「〇〇メディカルキャリア」とか「〇〇地方の〇〇相談所」などのサービス名個別指定があります。そんだけ記事を量産します。 ただし「転職」「婚活」ジャンルは単価が高い分要求字数が多めで難易度が高い。ニッチな地方やニッチな職種の知識がないと取りにくい…
おそらく同じタイミングでまとまった人数が採用されるんだけど、案件が公開になった瞬間、得意ジャンルから取って確実に上げる、ができないと美味しくないので、最初の数か月で稼働してる人数はだいぶ減ります。
文章の品質はそこまで求められない(誤字とか数字を全角半角での指定はあるけど、「1センテンスが長すぎる」とか「句読点が不自然」みたいなリジェクト理由はあまりない)。 

私が何を書いていたか

私の得意ジャンルは
若い女性の仕事術
みたいな、ライフハック記事のスケールダウン版みたいなやつ。
なぜかというと私は、転職回数が多い&本業の仕事の関係で自己啓発本みたいなのすごい読まされてたからです…

ベースにする書籍は
・「7つの習慣」
ドラッカーの「マネジメント」
このあたりの古典とか、「ポモドーロテクニック」「KJ法」とかみたいなすぐ実践できるものを織り交ぜる感じで、フォーマットにはめてガーっと書いていきます。

3ヶ月くらいやったら、私はライターから「構成兼ライター」に昇格して、大枠の仮タイトルだけ決めてもらって、構成を作ってからの納品、までを一括でこなすようになり、稿料が一気に5倍くらいになり、まあまあ稼げるようになってきました。


が、これ、
・仕事として楽しいのか…?
・人類を幸せにしてるのか…?
・これはほんとに「わたしが」するべき仕事なのか…?

という疑問が最後まで解決できませんでした(そして仕事取らなくなって自然消滅した)。
「わたしが」は、番組内で「テンプレート化してアンケート集めて自動に記事にする悪魔のシステム」的なものがこれから出るだろうなーと容易に予想がついたからです。

そこから得た学び

・原典をあたろう

ネット上にはマジでクソみたいな水増し&二番三番どころじゃない煎じのものだけが大量に溢れている。(ていうか私がそれらのクソを増やす事に加担したわけですが…)
そういった中で「署名記事」とか「インタビュー記事」とか、「書籍」みたいな「確実にその人が言ったこと」「ある程度の校正をきちんと通ってるもの」っていうものはすごく価値があるんだなと思いました。

web記事のみを参考にしてweb記事を生成すると、確実にコピペ集になってしまうので、(絵を描くときに写真から描いたりトレースしないほうが良い、みたいな)古典の本は2-3冊読んでおくと表現の引き出しが増えます。でも実際やってると納期と報酬額から、そのためだけにしっかりした本読むの結構厳しいです………

・良いと思ったものには惜しみなくアクションしよう

そんなうんこだらけのインターネットの中でも、価値のある発信をしている人は確かにいて、でも価値のないうんこのほうが圧倒的に量が多い。
読んで役に立ったな…と思った時はfbでもtwでもはてぶでもなんでもいいからクリップしたりイイネしておこう。(拡散とかはしなくていい。)
「価値のあるコンテンツ」をそれ以外の海から隔離しようとしたら「コレは良かった」って人間が判断してその評価を残すしかない。


もちろんgoogleとかはどんどん進化して、どんどんクソ記事は駆逐されていくと思うんですけど、それが経済的な+になる間は作られ続けるだろうなと思います。
その結果、世界はあまりにも汚れててクソコンテンツが多くなってしまった。その中から面白いものを見つけていくためには「コレが面白かった」っていうアクションが積み重なっていくことではないかと思っています。それがコピーされたコンテンツに対してのアクションだったとしても、知られていくことで「原典はこれ」とか「パクリ元はコレ」っていう情報が出やすくなっていく。

世界に対して人間の感情でFBしていくことでしか世界は良くなっていかない。短期的なアクセス数よりも、積み重ねていくことが価値がある…と思っています。

いかがでしたか?

ちょっとやってみた結果の学びとして、私は上記2つを感じて、今は紆余曲折しMA(主にメール)屋さんになっております。
MAは基本
・情報を求めている人に的確な時に的確な頻度で配信する
・オプトイン・オプトアウトで明示的に「情報を受け取りたい」とした人にしかマーケティングメール送ってはならない
みたいなルールがあるので良いことだな!と思っています。守られるかどうかはまた別の問題がありますが…

 

送る側としてだけじゃなく、受け取る側としても「面白かったな!」って思ったことは今もクリップし続けています。

人間は人間から喜びという報酬を得る。私がやるべきことは薄めたクソを拡散することじゃなくて、「よかったぜ!」とか「やってやったな!」みたいな正のフィードバックを他人に返し続ける事なんじゃないかと。(負のFBは返してもみんながげんなりするだけなので…)

 

そんなわけで私は今は別に何のお金も出ない日記を更新しています。はてぶとかもします。たぶんそのほうが私が世界にできることとしてはマシ(+にならなかったとしても大きく-にはならない)だと思うので。