きれいな夜景をつくるおしごと~確認がとれないと帰れない~

B2Cの広告系web制作をやってから、B2BのMAとかやる仕事についた。

「鬱ってことにしておけばいいんだよ」

先日いつものアレにgitの使い方など聞いていて

svnは使った事あるんだけど、gitは経験ないので自信がない。でも業務上どうしても必要があり触ることに)

『うう…事務なのに事務からどんどん離れていく…』

若者「gitは便利ですよ。業務は…まあ…嫌だったらそれは上にきちんと言わないと」

『…イヤ…イヤというか…うーん…そういうテクニカルな事が好きか嫌いかで言ったら普通の人間よりは好きだと思います。そうでなければコーダにはならなかったし。
でも一番嫌だなって思うのは「○○(上司。いろいろ借りもあるけど油断のならないオッサン)さんの思う壺になる」っていう状況がイヤ』

若者「また…この人はすぐそういう感情の問題にするんだから…」

オッサン「そういう時は、”私ぃこのままだと鬱になっちゃいます!”って言えばいいんだよ」

突然、今月から中途入社してきたオッサン(職種:プロジェクトマネージャー)が割り込んできた…

『いや…詐病はちょっと…私は』(アワワ)

オッサン「病院行ってさ!なんかペーパーテストみたいなのやればすぐだから。
鬱ってことにしておけばいいんだよ」

黙れ(心の声)
若者「そうですかー。テストはどんなかんじですか」(助け舟)

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実は私よりも若者の方が「鬱」という単語には過敏にならざるを得ない背景があり、個人的に親しいせいで私はそれを聞いていたのですが
とっさにうまくかわせなかった上に結局彼の方が私の動揺を見て、話題をそらしてくれた…

 

『私あのひと嫌い……』

若者「アハハw 言うと思った。
ぐいぐいくるタイプだからmalさんダメだろうなと思いました」
うん…でもそれ以上に、彼自身の方が当事者として嫌な思いをしただろうに、何もできなかったっていうのが情けなかったんだよう…

 

 

逃げても いいのよ

ここ数日、ド級に理不尽なことがあって、滅多にないことですが他人に本気で牙むいて怒りました。めちゃくちゃな量の修正依頼を営業さんが持って帰ってくる×3。
毎回「これで最後だから!」って鼓舞しながらチームを引っ張りましたが、ついに熱で倒れるスタッフが出て、「ここから先の修正は私一人で巻き取るしかない…!」(技術レベルは低いが経験が長いので、時間かければ一人で終わらせることはできる。あと体が無用に丈夫)とやっている中、
偉い人から営業さんが「普通のエンジニアやデザイナーなら逃げてるから!malさんには感謝してね!!」って(私に聞こえるように)叱られているのを見て、なんかもう、ゲッソリしました…
私だって可能であれば逃げたいわ…

例によっていつものアレ(ともだちっぽい何かになった若者)に「ほんとアイツクズ。カス。人間的に。もう世界が終わればいいのに…」と愚痴っていたら

 

「malさんは逃げないでくださいねークスクス」
って言われた。※今月、病気休職一人、バックれ辞め一人です…

『あなたが奢ってくれるなら考えるかもねw』って言ったら
「お金あんまりないので、安いところでなら…」っていうので、慌てて
『あなたがどうしようと、私は私が逃げたくなったら逃げる。それは私と会社の間での問題であって、あなたが介入できる問題ではないのよ』と言ったら
「すみませんでした。」ってショボン(´・ω・`)ってなってしまいました。

 

私が辞めたら寂しいんだろうなーというのはうれしいんだけど、でも、「逃げて元気に生きられるんなら逃げても全然いいんだよ」っていうのは伝えたい。組織の論理に染まっても全然幸せにならないし、それを他人に強要する人間には絶対ならないでほしい。
自分が今無理をしてるのは会社のためではなくて、自分自身の業務として責任もあるし、スタッフに対しても責任を感じているから、自分が無理をしてでも早く片を付けたいという選択の結果であって、会社に対してはすごく不満たまりまくりです。
「自分は強いから生き残った」という自信を持つことは止めないけど、強さがないと生き残れない会社ってなんか、おかしい。無意味だ。

少なくともああいうレトリック(「malさんは逃げないから偉い」と他人に言う姿を見せること)でいい気分にできるとか思う人間は許さない。

 

レトリックと詭弁 禁断の議論術講座 (ちくま文庫 こ 37-1)

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放課後ホストクラブ的な…?

若者と飲みにいった!ビアバーに!

若者「おなかすいてるから食べていい!?」

『おぉお食べなさい』

(私は年寄なので、胃がもたれるのでつまみは軽いものしか食べないようにしています)

うーんしかしビールはそれだけ飲んでてもおなかが膨れる…ちょっとつらい…

次回はビアバーじゃなくてワインバーにしよう…

お店「○○のチーズ焼きです!お熱いのでお気をつけください~」

若者「どれくらい食べる?」

『私は少しでいいよー』

 

せっせと取り分けてくれる若者…!しかもちゃんと好み確認してくれる…!
(私が♀で相手が♂です)なにこれ… ホストクラブ…! 終業後ホストクラブ…!?

もちろん私が全額払いました!!「金で買った関係」って言われてもいい!!

 

自分は「取り分ける」「お酌をする」とかの女子力行為が一切できず(されるのも嫌い。自分のペースで飲食できないし、ワインとかはお店の人にやってもらうし)いろんな局面で「何お高く止まってるんだよ」(男性から)とか「潔癖すぎて引くわ」(女性から。女性でもサクッと取り分けてくれるのはいいんだけど、それをやることで「場慣れてる私」「気が利く私」をアピールされるのは嫌い…自分が飲食するものをお店の人につつきまわされる行為自体がなぁ…)とかさまざまあって「そもそも仕事の飲み会自体嫌い」って感じだったんだけど、新しい自分を発見した。90年代うまれかわいいな。90年代うまれを私に自慢したことは許さないけど。

 

家で飼ってる犬(エンジニアの中で珍しく彼は犬派)の話とか、家族の話とか、仕事の話とか、技術の話(私が理解できるのはほんの少しの部分だけど)とか、たくさんの事を話してもらって、それに耳を傾けていると、自分のコミュ障がゆるされたみたいで、ちょっとほっとしました。
「もーーほんとあなたはロジックじゃなくて感情で話すからな!!呆れるわ!」って言われたけど。
あぁ今自分ちょっと楽しい。近い将来にこの会社を辞めたとしても、今ちょっと楽しかった、っていうことは自分にとって糧になる思い出になるだろう。

昔の事を思い出しても、だんだん悲しくなくなってきていて、それが「忘れる」になっていくのかな。
いつかみんな消えてしまう気がする…という歌を歌いながら若者がもくもく食べているのを眺めている30代です。

 

国境線上の蟻?THE BEST

国境線上の蟻?THE BEST

 

「夜八時過ぎてまで会社の同僚の顔見ておいしく酒が飲めるほど、人間ができてないよ…」と10才下(一応同僚ではある)に嘆く30代。

許すか、許さないか

その後もとりあえず、辞めないで働いています。

 

「かかわりあうことでわかりあおう」とか青臭いことをいった若者については、一か月コッテリ「30代のめんどくささ」を思い知らせて差し上げましたが、なんと切れもせず、むしろ「中学生の時の自分」とか「家庭の事情と自分」とか、それに対して今の自分がどう思ったか、を整理された言葉で語ってくれる(そして私と同じ量飲んでも潰れないしタバコ吸っても怒らない)という、奇跡のような友達(に近いなにか)になってくれました。

「おまえみたいな恵まれた高学歴に、私の何がわかるというんだ…!」って感じでいじめたおしたのに。あんまり恵まれてない人生(失礼)の中で努力し続け結果を出し「それでも俺は俺の信じるやり方で他人と関わり合い続ける」「あなたは俺と違うやり方を貫きとおすというならそれはそれで止めないし、興味深い」

私が別の人(営業か~ら~の~無茶ブリとか)に不当に扱われたときはそっと調べて「コイツにちくれ」(上流で誰が管理しているかを調べて、無理のあるスケジュールであることを正当に伝えろというアドバイス)までしてくれる。お前菩薩かよ。私の10才下のくせに…!
な…なんだこの人間ができた生き物は…!

相手が私を嫌いになるまえに、私が私自身を嫌いになる(他人をいじめるのはエネルギーが必要です)というしょんぼりな結末でした…

 

「どんな状況になったとしても、自分の気持ちは伝え続ける」というその人のやり方は、まだ若い時代にあったトラブルに対する後悔によるもので、でも内容を聞いたら「えっ…なんでそんな事があったとしてもそういうやり方を選び続けることができるの…」という内容でした。

私はどっちかっていうとトラブルの相手の方(辛いことがあったら、相手の謝罪も含めて一切の接触から背を向ける。自分の気持ちは自分だけのものであって他人の行動とはかかわりがない)と同じ行動をとる人間で、たぶん年齢が離れていなかったら(実際、会社の中で同じくらいの年代の人に嫌なことを言われたとしても「承知しました」以外のことは言ってない。そんなに長く勤務はしないだろうし、職種が違うのでわかり合うことは不可能だし、謝ってもらったところで結局時間の無駄だという考え方)自分のスタンスはこうだ、ということさえ伝えなかったと思うんだけど、激しく過去を憎みながらも「だから俺は他人にコミットし続ける…! 相手を変えるためではなく、俺自身の為に!」「みんな(さらに若い世代)ももっと自己主張してくれることを望んでいる」という、彼の主張は、自分が失ったもの、得られなかったものを見せつけられる気がして少々気がめいります。

私は他人の事を慮る余裕がない。そんなことはよく理解しているのに、今更それを見せつけなくてもいいじゃん的な。

「俺には関係ない」を気取ったところで、私のそれは単なる保身と自己欺瞞にすぎないんだなぁって思うと、ゲッソリしてくる…

 

戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)

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新しい人々

転職してから三か月が経過しました。

正直かなり「 (#^ω^)ビキビキ」ってくることもあり、一度ならず「もうマジで辞めたい」と思ったし一度は上司にも言いましたが、とりあえず、まだ続けています。

作業とか、スケジュールとか、契約ごととか、承認とか、とにかくルールがちゃんとしてなくて、それを正す役割も期待されてるのがちょっとしんどいです… 前職で若い子に「この老害!」ってかまってもらえてたあの時代って夢だったのかな…と涙する日々…  

 

でも自分自身、「孤独がより一層の絶望を呼ぶ」ということを経験則として知っている年寄だから、できるだけ、他人に対して開かれた人間でなければ!と、同僚が読んでいる本(とても…むずかしい…SFであった…読書が好きな私でも苦戦)をあわせて読んでみたり。飲みに行ってみたり。

しかし

・年齢の壁(私は若いエンジニア陣からは10才くらい上)

・職種の壁(エンジニアは当たり前だけど新卒からエンジニアとしてしか働いたことない高学歴ども)

いろいろ気づかいは感じるのだけれど、前職までのように「ねえコーチャン」「黙れババア」とか気軽にののしってくれる関係(ゆうてもそれまでの若者とは「制作職」「絵や映像に関わる」という基本の部分は共通していた)は夢なのか…!とくじけそうになっていた  

 

のですが

 

 先日、「お互い各チームの課題とか、変えてほしいところを言い合う」というクソ下らねぇ自己啓発っぽい催しがありまして、例によって私事務だし(しかも一人事務)もういらない感満々ジャン…っていう…おざなりな「いつもお世話になってます!頑張って早く請求書発行慣れろ」みたいな中で、若いエンジニア(グレート高学歴。もうまったく私と共通点がありそうもない)から、

「自分たちはルリ子さんたちをそもそもよく知らん。まずはかかわり合おう」 とかハートフルなことを言うもんだから

 

『いいのかよ…? 自分結構本気出すとうぜぇ中年なんだぜ…!?』 って感じでかまい倒して(業務で辛いことが多すぎて八つ当たりしたい気分だった)、そろそろ遠慮なく「うぜぇええ!」って怒られる気配になってきました。 でも前職コーチャンの「うぜぇ…」(といいつつも私の得意な事については譲って任せてくれる配慮のある男であった)っていうのと違って、「これみてーー」ってメダカ写真を見せられたり、部活時代の雄姿の写真を解説しつつ「膝に矢を受けてしまってな…」みたいな思い出話を聞いたり。今の職場の若者については割と「自分自身の事を話したがり」「教えたがり」な感じがする。エンジニアの気質なのか。業務でからみがほぼない気楽さなのか。

そのうち個々人の成育史(どこで生まれてー、どう育ってー、どう結婚してー、みたいなことを教えてくれる。既婚者もいる)がかなり細かく記録されそうな勢いです…  

そのころには、これまでの別れも、思い出に昇華できるかな。…仕事自体が続いてるかどうかはおいておいて。  

 

ちなみに私の殺し文句は「今たぶんあなたのお母さんよりあなたのことを考えてるよ!(どう構い倒して楽しむかで)」です。前職でも上長に言って気持ち悪がられた。

そして伝説へ…

退職してはや三か月が過ぎ去ろうとしています。

今も頻繁に上長(10才下)が私の名を出すという報告をまたいただいた!

フッ…自分の魔性が怖いわ…

 

「あぁーいまだに”ルリ子はな~”的な話題出まくりで誰だよって思った」(私が退職後に異動してきた人)

「植物園の話になって、30kgくらいまでの体重の子供が乗っても平気なハスがあるらしいですよって言ったら、○○(上長)さんが「ルリ子乗せよう」って言ってた」

※別に下の名前で呼んでいいとは一度も言ったことはない
※一応泳げるよ…

 

自分個人は、どんな上長(または同僚)でもその人と離れてからの方が学ぶことがおおいなぁ と思います。「彼だったらどう考えるだろうか…」とか「彼ならここまでできただろうな…」とか。
以前にそのことをご本人に言ったら「お前の中で俺が変に神格化されてるっていうかもう別人になってて怖いわ」って引かれた思い出。

 

今は別の20代たちと「人を評価するとか、管理するっていうのはどういうことなのかな…(マネジメント)」とか「生命の目的ってなんだろう…(読書)」とか「会社のお金で食べるお肉おいしいです!(飲み会)」とか、それなりに楽しく生きています。

でも前職ではじめて「10才下上長」「しかも技術・マネジメントともに敗北を認めざるを得ない…!(どんだけ自分を過大評価してるんだよと思われそうだけど、やっぱりそれを受け入れるのに葛藤がなかったわけじゃない)」「だけどとてもいとおしい…!君たちの力になりたい…!(あんまり役には立てなかったけど)」という状況でアワアワしていた自分を、ネタキャラとしてでも思い出してもらって幸いです。

埋められたままの何か

backlog入れようと上申したら、「実はredmineがあるんだ」って言われた。

半年くらい使われた形跡がないんだけど…開発系の人は一部Pivotal Trackerを使ってるようなんだけど、全員が使っているわけではなく、というか開発も2-3人チームで行っているのでそこまで管理ツールの必要性が高くないらしい。

 

きっとみんなめんどがるだろうと思いつつもredmineを準備しまくる。

チケット系(tracとか)とバージョン管理(gitとかsvnとか)は自分が最初の職場で「なんでこんなめんどくさいことやるのさ…」と思いながらも強制され、その後いろんな職場に行くことができた(しゃちょーと自分の二人事務所だったのに、一定の規模の開発環境として受け入れなきゃいけないものを初期のうちに仕込んでもらえた。)。一つの職場で頑張れという意見はおいておいて。


自分が若者に何かを伝えるのであれば「gitとか体験しとけ」「とりあえずメールとエクセル以外の進捗管理の方法は一度は体験しておけ」かなぁと思うので(エクセル方眼紙も好きなんだけど)根付かなくてもいい…と思いながら記入しまくり。君たちが良い人間で独創的なエンジニア(デザイナー)だとしてもそれとは関係なく、経費精算ルールと同じように私は「これはこれで一回やっとけ!」って思う。とりあえず一回「歯車のなり方」みたいなのを学習するのは大事。

開発(デザイン)の質の良しあしについては私はまったく何も教えられないからな!!属人性を排除する方向にしないと長い休みが取りにくいし!