きれいな夜景をつくるおしごと~確認がとれないと帰れない~

B2Cの広告系web制作をやってから、B2BのMAとかやる仕事についた。

統合失調症の一族: 遺伝か、環境か

これなーーーータイトル詐欺というか、「遺伝か環境か」の結論出てないじゃん!!と思った……でも面白かったです。

アメリカで12人の子供(一番下の2人だけ女性)のいる家族で、10人の息子のうち6人が次々に統合失調症などを発症し、悲劇的な事件を起こして死ぬものも……というノンフィクション。
美男美女の夫婦で、文化的に熱心な母親にきちんと育てられて、みんなスポーツや学業も優秀で…ってあたりは表面上幸福なアメリカ家族って感じなんだけど、子供たちが思春期を迎え、大人になり、結婚や交際をし始めたあたりから悲劇が表面化してきます。

 

・子供多すぎて管理しきれない(親は管理しきれてないことを認めたがらない)

・子供は毎日大ケガするような悲惨なケンカを繰り返す、時には年少のものが性的な被害を受ける

・暴れまわる子供を押さえつけるために、母親は冷徹に子供たちを指導しまくる

こんな環境に置かれたら心身健康なままでいられる方が逆にすごい……特にいちばん下の娘二人とか、息子の中でもおとなしい性格の子が滅茶苦茶に被害にあってる描写がたくさん出てきて、自分も年の離れた兄がいるのでいろいろ思い出してゲンナリしました……(今は会えば仲良い方だと思うけど、小学生くらいの時は乱暴な遊びに付き合わされて最後は私が泣く…泣くと親からは私が怒られる…みたいな理不尽だったので。今思うと兄にとって中高はストレスの多い環境だったのだろうと思います。その発散に小さい妹を小突かないでほしかったけど…)

発症しなかった子供は

一番下の姉妹:思春期に入る途中で裕福な友人夫婦の援助を受けて、家から離れることができた

伴侶に恵まれた年少の兄弟:いい伴侶や安定した仕事につき、自然に実家と距離を保つことができた

ていう幸運があってそうなったのかなと…。
傷つかなかった人間は一人もいないだろうけど(親も含めて)、こんなに人数いなければ発症防げた兄弟もいたのではと思ってしまう…

お母さんは良き妻、良き母、家庭人として、地方の文化人として尊敬されるような人間でありたい…っていう強い意志を持ってて、肉体も精神もメチャ強かったので大家族生産できちゃったんだろうな…むしろお母さんがメンタル病まなかったからこうなった…?
発症しなかったお母さんの方を研究したらそれはそれで面白そうだけど、多分予防とか治療に役立つよりは「個人の特性」って感じがする…