きれいな夜景をつくるおしごと~確認がとれないと帰れない~

B2Cの広告系web制作をやってから、B2BのMAとかやる仕事についた。

「おとなびている」は誉め言葉じゃない…:「私だけ年を取っているみたいだ。」

ウワーーー読んでてつらい。バッドエンドじゃないし救いもあるし前に進んでるけどつらい!! この1冊で完結しててくれてよかったと思う。

「子供はプライドが高い」「子供は親や周囲の感情を察して相当のところまで頑張れる」ていうのはなるほどなぁ…って感じます。ちなみに私はポジションとしてはメンタルに問題のある母なので、お母さんに感情移入してしまう…このお母さんは教師になったくらいなので、「頑張り屋でプライドの高い子供」だったのではなかろうか。ノンフィクションではないのに一人ひとりのバックグランドを考えてしまう…ちょっと「tell me Why」を思い出しました。

 

普通の漫画とかであればクズ感しかない父(浮気した上に娘に家事介護どころかつまみまで作らせてる…)や弟(跡取り長男につき介護は免除、成人してからは家族と断絶)についても、大人になった主人公から「この人(父)はズルい、私を便利に搾取してる」って口に出して(直接ではなくても)言わせてるので、結果的に「夫も長い人生の中で徐々に疲弊していった部分もあるだろうて…」て悲しみがある。

悪者が罰を受ける!スカッと爽快!!みたいな展開どころか、失ったもの(幸福な子供時代とか家庭とか)は壊れて絶対に戻ってこないことを最後までかみしめる話なので、いい話だな…とはとても思えない、のですが、介護とかメンタルとかとは関係なくいい漫画でした。

タイトルがすごく良くて、「私だけ年を取っているみたいだ」的なワードが本編に繰り返し出てくるんだけど、子供のころはむしろ「私は他の子供よりも大人なんだ、こんなに役に立ってるんだ」って肯定的に考えてるのが切ない…(そう思わないとやってられないのかもしれないけど…)

プライドの高い無邪気な子供、甘えた(ように見える)周囲にいら立つ思春期、人との関係がうまく作れないことに悩む青年期…と変わっていく「私だけ年をとっているみたいだ」の意味を自分の子供(なんだかんだ母をフォローしてくれる…)とも話し合う機会があればいいな。