きれいな夜景をつくるおしごと~確認がとれないと帰れない~

B2Cの広告系web制作をやってから、B2BのMAとかやる仕事についた。

小僧の神様@常駐

自分がデジタルマーケター(マーケテクノというのか、ツールを使ってwebマーケとかメールマーケをやってやる係)になってから3年ほどが経過しました。いまだに全然ピヨピヨしているのですが、幸いツール系についてはドメインとかリダイレクトとか、cssとかjavascriptとか、「昔やらされたいろいろ」がそれなりに役立っているので、スタートが遅い割にはおコンサル然としてドヤァ…って生きています。

 

自分は前職で、断れない常駐(ソーシャルゲーム運営の会社に勤務していたが、完全にトレンドが終わっているうえに、若い子と違ってデザインにもフロントエンド開発にも対応できなかった。自分の給料分を稼ぐためにも常駐エンジニアとして他社に行くしかなかった)に行って、結果として滅茶苦茶体を壊し、その次の常駐で「まじでこれで失敗したらおれは退職するしかねえ……」という覚悟をキメた結果、MAツールに適性があることがわかって転職しました。

(「退職したくない」が目的だったはずなのにね…)

 

当時自分はいろんな意味で自信を失っており、非常に精神が不安な感じになっていました。
もともと開発力やコミュ力には難がある自覚はあったけど、唯一自信のあるジャンル「体が丈夫」「社畜力」が折られた(年齢的にも仕方なかったんだと思う…)ことは大きなダメージになりました。

回復できたきっかけは、二回目の常駐で割と適性のある仕事にあたった…というのもあるけど、それ以上に「現場の人に褒めてもらった」というのが大きかったです。
数値で結果を出した時は内心嬉しかったけど、他社常駐なので「他人の祭り」感があり、俺には関係ない…みたいなニヒルを気取っていました。

 

最強伝説黒沢全11巻 完結セット (ビッグコミックス)

最強伝説黒沢全11巻 完結セット (ビッグコミックス)

  • 作者:福本 伸行
  • 発売日: 2010/11/01
  • メディア: コミック
 

 他人の…祭り…! 俺のではない…!
(その後「黒沢」初めて読んだんだけど、最初はあまりにも自分のダメな境遇と似ていて辛くて読み進められなかった…)

 

でも、最初は三か月の予定だった常駐が長くなり、先方プロパーの人から「こういう実装は可能だろうか?」のような相談を受けたり、本来常駐は対象に含まれない(そこの会社の社員じゃないので当然)講習を受講させてもらったり、「おお…なんか自分はここで息をしていてもいい…という許可があるらしい…」という自信をつけて今に至ります。(なお常駐先で身に着けたMA的な知見が、自社に戻る際には一切評価されず、「メルマガにこだわるんなら今後給料上がらないし飼い殺しルートになるけどそれでもいい?」(原文ママ)って自社の上長に言われて「いいわけないだろ!!!」って辞めて転職した)

 

それまでの常駐がほんとに人間扱いされない(備品ですらもう少し丁寧に扱われるのでは…環境だったので、その一年で「良くしてもらった」という経験はマジで「小僧の神様」並みの甘美な思い出となり、今も自分を支えています。たぶん親切にしてくださった側にとっては割とフツーの対応かつもう忘れていると思うけどさ…

 

小僧の神様 他十篇 (岩波文庫)

小僧の神様 他十篇 (岩波文庫)

 

 

派遣社員とか常駐エンジニアとかに対して、備品じゃなくて人格を持った人ですよ…という気持ちをもってもらうと、数年後、「フフフ…わたしなんかよくわかんないけどおコンサルになったの…」という鶴の恩返し的な展開になるかもしれないので、受け入れる側の皆様、優しくしてください…

 

ちなみにおコンサルは常駐エンジニアに比べると単価が高いので、はるかに切られやすい…という特徴があります。まあでも切られても恨まないよ…予算のご都合はすべてのPJにあるからね!

 

会社blogとかいう圧

今AM3時ですが、頼まれ仕事のクソブログ(いかがでしたか?の商品紹介)を書いてます…2万字……

そのあと会社コラム(ブログだけど)を強いられています。

 

会社コラムは業務の合間に、一応自分デジタルマーケターとして、MAツールのお役立ちtipsなんかを書かされています。(一応達成目標として半期に何記事!とか設定されていてうざいことこの上ないです…)

まー大体marketo豆知識(LPとかメールの作り方とか、設定の仕方でここは覚えておけ!みたいな実務者向けのを主に)なんですけど、割合アクセスがあって嬉しい。相対的にアクセス数だけは上司に勝っている…!

上司「いや…俺のはな!DXとかビジネスモデルとかワードがビッグで高尚だからな!検索では入ってきづらいんだ!」

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いやまあ…うん…上司の事割と結構嫌いじゃない(自信家・皮肉屋・ものすごいマイクロマネジメント系だけど慣れました)けど…
上司様の書く文章つまんないんだもん…仕様書みたいなのは大変エレガントなんだけどさ……(1センテンスが長いくて横文字が多い。例:「コアコンピタンス」「事業ロードマップ」)

 

上司「…俺もnoteとかやろうかなー。長い続き物とか書きたい」

良かった!はてなダイアリーじゃなくて!!!

 

自分が20年以上にわたって「日記」を公開していて思うんですが、やっぱ形式や媒体によって反応が得られやすいスタイルとかがあって、企業のものと言っても「blog」っていうのはコンサル的に上から「正解はこうだ…!」みたいなのはそこまで求められてないように思います。ものすごいネームバリューがあるとかなら別なのかもしれないけど…DL資料のホワイトペーパーとかだったらもっと固い感じのがいいんだろうけど。

「いかがでしたか?」は一時勉強のために単発でやってて、今もたまに依頼あるとやるけど、求められてる形式で書かないと死ぬほど怒られる(文体が若くないとか…一センテンスが長いとか…「こと」と「事」とかが統一されてないとか…ネガティブな事を書くなとか……)ので、勉強になりました。(でもまあ今後はやりたくないかな…楽しくはないし…個性を出すとかの仕事ではないし、単価を上げようとすると語学とか不動産とかのプラスアルファのスキルセットを求められるんだけど、自分が本業でやってることで自分のポリシーに合わないことを書くのは良くない)

 

「正しいおコンサルのありがたいお話」ではなくて、「永遠の初心者っぽい」みたいな路線で会社blogを書き続けます。まあ私もう結構な年齢なんだけどそこはそれ…

 

上司は「自分の本業だから適当な事は言いたくない」であり、私は「コンバージョンの入り口のために優しめに迎えたい(それで数値上げたい)」なのです。みんな違うポジションで違う信念だし、私は私で「正しいおコンサルの話」はできないからな……

 

とりあえず目標設定にblogの記事数とPV入れるのやめてほしいな……

積極的に捨てていく

さて転職するぽ…って思い立って、周りの人に「メールっていうかMAツールつかう仕事なら何でも良い」って募っているのですが、皆様に「資格とったんだから使おうよ!」「すぐ飽きるんだから…」とか言われる。なんでやん。

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いや資格自体は取れて嬉しいけど、一生このツールしか使わないという誓い立てたわけではなく…持ってるだけですごいとは全然言えないのだが…

医師とか司法試験とかレベルに人生のコストを積み上げたんなら躊躇するかもしれんけど…数ヶ月ならそこに固執してもな…と思ってる…

※Marketo Certification Expertという資格です。色々文句言ったけど、デジタルマーケティングを思想から学ぶ、という意味ではMarketo以外にも通じる部分があり、有用だと思ってます。取るためのハードルが難易度というより環境(Marketoの契約無いと受験資格がない・受験費用がそこそこ高い・オンライン受験センターみたいなところで受ける事が多い)にあると思うけど、marketoは日本では人気のあるツールです。

jp.marketo.com

 

他人に「お前の成功体験捨てろ」って言われたら気分悪いだろう…と思うけど、自分自身が経験したことは時を越えてどこかでなんかの役に立つと信じているので(実際イヤイヤやらされたことでも経験としては役立ってきた)。

40代だけどチャレンジし続ける熟女だよ……自分の工数は多少捨てても構わないという気持ちで生きてる…というか自分以外のを粗末にはできないからな…

資格をとったが転職にはつながらないのだった……

よし!資格取れたから即転職!の意気でいろいろやってみたのですが、

なんと、書類で祈られ連発……エッ……なんでや…とりあえず心を無にして今ある仕事を頑張っています…(白目)

 

おコンサルとしていろんな会社に連れて行かれるうちに、なんか「業種は違えどこうするとほら(レポートとかアクティビティ)こう見えて…たーのしー!!」みたいなのを喜んでくれる人が多いので楽しいな…と思うようになりました。大体絞りこんでいくと一人二人は「アッこの人電話で問い合わせてきた人だ」みたいに担当者が思い当たるリード(見込み顧客)があり、「展示会で名刺交換した人のうち資料請求ページに来た人が○人居るんだけど二人しか個人情報入れてない…」みたいな発見があります。

 

基本的に人間は自分に興味のある人間の事が好きなんだ…!Marketoの話をする時に機能についての話をしてもみんな興味なくすので、データがあるものに関してはできるだけ「こうやってデータ見ると楽しい…こんなに私(b2bだけど)に興味ある人リストが…」という楽しみを提供していくように考えています。とりあえず初回は。

あとは「今回の展示会で新規の人の割合…前回も来た人…」みたいに割ったり引いたりしていくと楽しい。マーケティングていってもかっこいい理論ではなく主に算数(数学ではない…小学校の範囲…)で話してて、それを手軽に実現できるのがMAツールなんだよーという感じでやっていく。具体の人間としてそのリードを思い描けるようになると楽しさがある…と私は思っています。上司には「お前の思考は抽象度が低すぎる!!」って怒られだけど、まあ自分のいいところは共感性が高く先方担当者と同じ気持ちで一喜一憂できる(良くも悪くも)レベルの低さだと思っています……

 

ただまあコンサルという立場は「他人の祭り」感あるので「いつか長期でなんかのマーケやりたい」とは思ってるけど、コンサルフィー払ってもらってる分は楽しんでもらえるように努力はしてます。サービス精神のあるコンサルだよ…今ならひよこのコンサルだから大セールだよ…

 

最強伝説黒沢全11巻 完結セット (ビッグコミックス)

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00 お高級な土地に息を潜めて住む

ここ7-8年、子供と二人で割合「高級なお土地」「文教地区」みたいな学区に住んでいました。まあでも私は特別に超高級なわけでもなく、女性会社員としては普通というかむしろ安めのお給料(でも休みは取りやすいし、子供関連の遅刻早退にも協力的なのでとてもありがたい…普通の仕組みの会社だと続けるの大変だったと思う)なので、まあ…そういう地区の中でも難がある感じの物件にノホン…と住んでおりました。

無理して都心に住んだ理由は以下のとおりです。

 

  • 住み始めた時ソシャゲ会社(六本木とか恵比寿とかにオフィスがあることが多い)のソルジャーですごく長時間勤務だったので、それまでみたいに都下に住んでたら過労死しそうだった
  • 子供に学歴だけはつけてやりたかったが、都心以外だと家庭環境とか経済的にそれが厳しかった
  • ママ友づきあいみたいなのに疲れた…

 

通勤については書いてる通り。

子供の学歴ブーストについては、実家遠いシングルマザーだと現実的に中学受験は厳しい(送り迎えとかのお金以外のコストが大きい)ので、どっかで都心にいって、高校受験に向けて家庭教師&個別指導とか少人数の大手塾に入れようと考えていました。

最終的に高校受験では「学力は高まったが内申がガタガタで都立あんまり良いところが受けられない」「中学校担任と破滅的な関係性になった」となりました。

都立も合格したけど明らかに私立(大学附属なので選ばなければ内部進学することもできる)のほうがレベル帯が上の学校なので(とはいえ「中の下」と「中の中」くらいの差だけど…)まあ東京都は私立高校無償化だしね(入学金とか制服代とか修学旅行とかは対象にならないけどね…)ってことで私立に進学させますと決めたら、中学担任から「学校のレベル的についていけないと思いますし、失礼ですけど金銭的に大丈夫ですか!?」って電話で聞かれて「ええまあ金銭については…幸い援助がありましてね……」って白目になった思い出があります。

内部進学率は低いので、もう一回大学受験を戦い、最終学歴が決定してからしか私の判断の是非はわからんけど、現時点ではこの選択で良かったんじゃないかなと思ってます。

ママ友づきあいについては…これは完全に開放されました。都会は貧乏人に興味ないんでね!!

PTAとかそういうの、「良いお土地」だと、最初から「その土地の自営業の奥様がやる」というルールがあるので、押し付け合うどころか保護者会が始まった瞬間に決まっています。奥様は何を切り盛りしても手際が良いので、根っから使用人体質の私としては安心して手伝えました。

都下にいた時は行事を手伝えば「○○くんのお父さんと話してたでしょ!」とか、友達と飲みに行ったら「この前○○のお店で男の人のグループと飲んでたけど合コン?」とか「再婚したいなぁって考えてるなら一緒にこのお寺(新興宗教)の布教して功徳積まない?」とかゾッとするくらいの監視社会だったので、都心で「神宮寺三郎ごっこ」(自宅でタバコ吸ったり飲酒して夜景を眺める行為)しててマジでハッピーを感じました…!

 

ひところは「逃避行といえば北」みたいな、人気の少ないところに行くのが定石だったかと思うんですが、子供を連れている以上、中途半端な田舎で、周りの人間が善良だと、いろんな詮索とか善意の干渉から逃れることができません。

都心に行けば、貧乏人は特定のエリア(お高級エリアでも、谷底や河原など「人が住まない」「曰くが悪い」というエリアが必ずある)に住むことで、透明人間として蔑まれながらも、複数区域にまたがった図書館とかスポーツセンターとか各種の文化資本を教授することができる。あと、金さえ用意できれば家庭教師なんかもつけられる。

それがここ10年の我が家の生存戦略でした。

 

 

不幸体質

今仕事でクッソ使いにくい海外製のcms使ってて、mtとかwpとかの優しさを思い出して涙している…
・タグが直接編集できない
・js使えない
・デフォルトのcssが外せない
・勝手にソースを整形したりいらない空のdivとかをたくさん作る(消せない)

 

『今思うと彼ら(mtとかwp)は良かったな…って…別れてから初めてわかる感じ』
同僚「クソ野郎のあとにさらなるクソと交際した女子みたいな事言ってますね…」

 

(一週間後)

 

ようやくある程度思い通りに作れるようになったぞ!(例によってIEに苦しんだけど)

 

『ねえこの案件終わったら私コイツとお別れなのよね…こんなに苦しんだのに…これ次も受注したい…でないと割に合わなくない?』
同僚「前から思ってたけど、malさんすごいマゾっていうか不幸にしかならない女子特有の思考パターンですよね…」
『そうね”ここまで貢いだんだから絶対なんとしてでもコイツと結婚しないと気が済まない”的なアラサー女子みたいな思考になってるの認めざるを得ない』
受託制作に女子目線というか鬼女目線をブッコんでいくスタイルで本日も生きています。

 

※追記:これ書いたの4ヶ月くらい前なんで、今は受託じゃなくて常駐してる。
そこでもクッソ使いにくいcmsを極めてしまい結果として「(そのcmsの)巫女」みたいになってしまい、3ヶ月のはずの常駐がどんどん延長されていき、帰れる目処が立たない…いやこれ確かに若い開発の人がやらされたら無意味さに病むよね…

 

くまみこ 11 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

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ゆうちゃんと文通する。

私が常駐になったため、ゆうちゃん(私のかわいがり対象。「40代にしては肌が綺麗」とか「ミクロネシアでは美人」などのトンチキなお世辞?でしばしば私を激怒させる30代男子。自称童貞だそうだが真実は誰にもわからない)と個人の連絡アカウントを交換したぞ…!やだ…フラグ…!?

常駐先と自社で連絡ツールが違う&組織での契約なので、帰社日に「飲みに行くぜ」とかの連絡がし辛いためでしたが、一通り煽り画像などを「俺のフォルダが火を吹くぜ」って送り合ってちょっと飽きてきた……

 

飲み会でゆうちゃんが「ほらほら!!これ!むしゅうせいなゆり!!」って見せてきたのが「ゆりかもめの写真」であったため、今の常駐先で黒い水鳥を見つけて撮って送った。

『むしゅうせいの黒くて立派なやつだよ!』

 

即返信「これはご立派ですね。太くてたくましいです(首が)。写真で見る限りオオバンではないかなと思うのですが…できればおみ足が見たいところですね」

 

詳しいな…… ていうかほんとに鳥好きなんだな……(私達の共通点は「酒飲みでコミュ障なので、昼休みは公園か川の近くで散歩していることが多い」なので、自然と近隣の鳥を見る機会が多い…)

オオバンって珍しい鳥なんではないのか。意外と都会で増えてるっぽい。

 

魚図鑑

魚図鑑

 

誰も知らない
知らない街を見下ろし
鳥は何を思うか
淋しい僕と同じだろうか
離ればなれ
鳥は群れの仲間が懐かしくなるのか
高い声で鳴いた 

常駐先で鳥を見てると「ミュージック」 のことを思い出します。いや今の常駐先はそんなに遠くは無いし、同じ会社の人もいるし、そこまで孤独ってほどではないし、むしろ業務の内容自体は驚異的に自分に合うやつ(瞬間風速だとコンバージョン160%みたいなのを産んでしまった…企画したのはプロパーの人なんで実装した私の手柄ではないのだが、先方から社費でゴージャスなお食事をごちそうになった…)なので幸せは幸せなんだけれども……ゆうちゃん……(涙)……